東大の茅根先生が代表のCRESTプロジェクトのワークショップに参加してきました。このプロジェクトはpH-アルカリ度を微量・連続(かつ小型)測定システムを開発することが主な目的です。Scripps海洋研究所のDickson教授も参加され、興味深いお話をたくさん聞くことができました。
海水中のpHやアルカリ度の変化からサンゴ(にかぎらず海の生き物)の石灰化量や光合成量が計算できるので、pHやアルカリ度を精度良く分析することはとても重要です。
本来、アルカリ度は滴定によって測られるものなのですが、東大茅根研は連続フロー分析システム (Watanabe et al., 2004) によって自動的に大量のサンプルを精度良く分析できるようになっています。私も時々この分析機器を使わせて頂いています。ただ、このシステムはでかくて非常に重く、野外での使用はかなり難しいのですが、新しいシステムは野外で気軽に使えるぐらいに簡単に持ち運べるサイズになるそうです。
私はこのCRESTプロジェクトとは関係が無いのですが、一炭酸系ファンとして参加し、少しばかりの話題提供と、完成したらぜひ使わせて頂きたい!アピールをしてきました(笑)。
左から東大CRESTプロジェクトポスドクの山本さん、Dickson教授、茅根先生です。まだ企業秘密っぽいのでモザイクをかけていますが(*勤勉な男子諸君はモザイクの奥を見通すようなことはしないように!)、下にうっすら見えているのが、連続pH-アルカリ度微量分析システムの試作品です!早く使えるようになるといいな~。ワクワク♪