琉球大学の瀬底研究施設にて実験を行ってきました。

中村研では高木、河上、上杉の3人が7/1~7/23にかけて沖縄県北部にある琉球大学の瀬底島臨海研究施設に行き、海草やサンゴについて実地調査や飼育実験を行ってきました。

琉球大学 瀬底研究施設

サンゴ班

博士3年の上杉です。

リーフを作るサンゴが、陸からの富栄養化した水の流入に対しどのように応答するのかを調べることが目的で、MESASと呼ばれる野外環境を実験室内で再現できる設備を利用して実験を行いました。

MESASを使った実験の様子

 

実験結果は東京に戻ってから分析し、11月の末にJST(日本学術振興会)主催のCREST・さきがけ領域会議~海洋カーボン~

で発表しました。(詳しくはこちら

出張期間中は実験だけでなく、施設にいた他大学の学生(琉球、広島、早稲田、他フランスやアメリカなど)とシュノーケルに行ったり、BBQをしたり、地元のお祭りに参加したり楽しく過ごしました。(上杉)

 

 

瀬底のサンゴ礁 シュノーケル中に出会ったソライロイボウミウシ

海草班

こんにちは!修士2年の河上裕一です。瀬底では、上杉さんの実験に加えて、中村研の海草チームであるYuta A . Takagiと河上も海草実験と実地調査を行いました!

 かつて大きな海草であるウミショウブなどがあった石垣島などでは海草藻場の減少が顕著にみられており、近年世界的に海草藻場は減少しています.

調査地である備瀬湾は、貴重な海草藻場があり、サンゴと共生している海草も見られる大変珍しい場所でした。この海草を採取し栄養塩添加実験をYutaが、現地の海草に対して樹液流測定実験を河上が行いました。(河上)

 

Seagrass living in symbiosis with corals @Bise Bay

以下は高木による海草班の研究紹介です。

・Measurement of nutrient Read more

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琉球大学 熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設(8/24~9/9)

サンゴの飼育実験をするために、沖縄本島の瀬底島にある、琉球大学 熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設の栗原研究室のラボに行ってきました。

メンバーは、天野くん、出浦くん、私です。 良いところですね~。海が近くにある環境はうらやましい。

天野くんは石垣調査からの連続参加。そして、出浦くんは今回が初参加です。 ということで、無駄に、調査の厳しさを伝えるために、遠泳したり、コンクリートブロックを持って泳いだりしました。このような経験が、いざというとき身を守ることにつながるのです(キリッ!

 

 

 

 

 

←素潜りの練習中

初めは、水中でうまくハンマーを扱えなかった出浦くんも、だんだんと水中作業が上手になってきました。

これも修行の成果!

 

 

石垣でもそうでしたが、瀬底でもサンゴの白化はかなり深刻な状況になっていました。

次に、備瀬に行って海草のサンプリングを行いました。

 

備瀬でも、サンゴの白化が深刻で、あまり白化しないだろうと勝手に思っていたユビエダハマサンゴが見事に白化していました。

 

 

サンプリングしたサンゴや海草、海藻の、様々な環境下での代謝応答を測るために、これらを実験室に持ち帰って、代謝の測定実験を行いました。下がその飼育実験装置です。海水の循環装置などは、栗原研のラボの設備を使わせて頂きました。

サンゴなどの一日あたりの光合成速度、石灰化速度、栄養塩の取り込み速度、粘液放出速度などを測るため、ひとたび実験を始めると、24時間ぶっ通しの採水作業になります。

 

↓明け方には、おかしなテンションになっていました。頭大丈夫?

私はその後フィリピン出張が控えていたので9/2まででしたが、学生2人は半狂乱状態になりながらも9/9まで残って実験をがんばっていました。 栗原先生には実験設備を快く使わせて頂き、感謝感謝です。 実験お疲れ様。良いデータが取れるといいですね。

中村

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