こんにちわ、花粉症で苦しんでいます、中村隆志研究室の新M2の相澤です。
今回は遅れて先生に怒られたのでいまさら、去年の9月の調査を書かせていただきます!(きちんとした調査の内容はM1の優秀な山田君が書いてくれていますので、僕は僕の視点からの記事を書いていきます。)
フィリピン調査はフィリピンの中西部に位置するフィリピン・パナイ島のに調査に行ってきました!(フィリピンでも田舎です!そのおかげで日本ではあまり見ることの出来ない光景を見ることが出来ました)
その中でも北西沿岸域のパナイ島第二(?)の都市、カリボにあるKII-Ecoparkで調査をしてきました!
これがカリボ国際空港です!(国際空港とは思えない恐ろしい小ささ、そして何より空港従業員のやる気のなさに圧倒されました)
今回は初めてということでかなりワクワクしたフィリピン調査でした。BlueCARESというプロジェクトの一環で、JICAの方とも一緒に調査させていただきました(BlueCARESに関してはいっぱい記事が出てくると思うのでそちらを参照してください)
(滞在先のホテルの最終日にホテルのフロントの子に写真をお願いされて、めちゃくちゃ照れながら写真に写る僕。なぜかフィリピンでは女の子に写真をせがまれることが多かったです。日本では一回もないのに。あぁフィリピンに永住したい。)
では、真面目な話として「なんで君わざわざフィリピン行って調査しているの?」という話をさせていただきます。結論としては、フィリピンの沿岸環境の現状が今非常に良くないからです。これがカリボ付近のマングローブ林の航空写真なのですが、田んぼ?みたいのが一杯ありますよね。
これ全部エビの養殖池なんです。本来はマングローブのあるべきであり、あった場所でした。切り開いてしまったのです。地元の経済のためにマングローブ林を切り開き、養殖池として活用し、地域貢献出来ているなら多少は仕方ない…と思ってしまいますが、(これ言うとマングローブLOVEの人にだいぶ怒られそうですが…)
この養殖池の多くは放置されているんです。(切り開いた最初の数年は養殖出来るが、少しするとエビの疫病が蔓延し養殖池が使い物にならなくなってしまうのです。そして池を捨てて別の場所で切り開き…みたいのを繰り返してしまっています。もっと知りたい人は「エビ養殖 マングローブ」で検索してみてください。)
(放棄されたエビの養殖池)
マングローブは沿岸環境になくてはならないものです。エビ養殖で数年サイクルで利益をあげ池を放置し逃げた養殖業者。この人達だけが儲かり、残された住民はたまったものじゃありません。(簡単に言うと沿岸の生態系に多くの栄養を送れるのがマングローブだけなんです。これも興味をもたれた方は調べてみてください。また、「そのようなビジネスモデルを生み出した社会が悪い」という考え方もありますが、今回それは置いておいてください。)
ではどうやって残された人達のために放置池をマングローブ林に戻そうか。これが今フィリピンで相当重要な課題になっていくのかと思います。またフィリピンに限らず多くの東南アジア諸国で同じ現象が起きてしまっています。
このエビ養殖池は問題の一例に過ぎません。他にもマングローブ林減少に負けない深刻な様々な問題が起きています。これが沿岸環境の現状です。これが私が捉えている調査意義そして研究意義です。
最後はすこし堅くなってしまいました。
私自身は石垣島ではマングローブの葉っぱを調査していたら観光していたカップルに不審者扱いされましたが、この夏の石垣島およびフィリピンの調査は、私にとって新鮮であり、非常に楽しかったです。(調査の詳細な内容については他の記事を参照してください。)
最後に私事を。
この2018年度は本当に多くのことにチャレンジしなければならないので、とにかく気合を入れて毎日全力で過ごすのを目標とし、頑張れたらなと思います。
私はこのような場合ガス欠を起こしてしまうことが多々あるので、この「ガス欠」を無くし、持久力を高めて、常に気合の入った人間になるのを目標とし、頑張ります。
ご精読ありがとうございました。
相澤